発泡スチロールをキレイに塗装するには
弊社では、発泡スチロールで造形をする仕上げに塗装を行います。
車などに使われているウレタン塗装などで塗装を行う場合もありますが、
短期イベントや屋内イベントで使用する造形物の多くは、手軽で低コストな水性塗装で施工しています。
水性塗装といっても、ただ発泡スチロールに塗装するだけでは、見た目がキレイに仕上がりません。
今回はそんな塗装を、キレイに塗るポイントをまとめていきます。
発泡スチロールをキレイに塗装するには下地剤を塗る
発泡スチロールは空気の粒の集合体です。
カットをしたり、紙やすりで磨いたりすると、発泡スチロールの粒感がどうしても残ってしまいます。
そのまま塗装をしてしまうと、発泡スチロールの粒感が消えず、
「発泡スチロールに色を塗ったんだな」
という見栄えになります。
見た目をキレイに見せるためには、
下地剤を表面に塗り、発泡スチロールの粒感を消すためのコーティングをする必要があります。
発泡スチロールにはどのような下地剤が良いのか?
下地剤はシーラーとも言われ、その中でもサンディングシーラーが、
紙やすりで削ることができるものがオススメです。
でも下地剤について触れていますが、水性のシーラーを選びましょう。
弊社で使用しているものは、
ホームセンターでも購入できる「ラフトンジャンボ」や
発泡スチロールの下地剤に特化している「ライテックス」という下地剤を使用しています。
下地剤のみでは、より細かな凹凸が埋められない場合もあります。
ボーリングの球のようにツルツルにするには、さらに水性パテを表面に塗り、
紙やすりで根気よく磨いていくことが必要です。
水性パテは、ホームセンターや通販サイトで購入ができる
「ONE TIME」のパテが扱いやすくオススメです。
最後の仕上げに、発泡スチロールに塗った下地材やパテをやすりで磨く作業があります。
紙やすりは#100前後の番手から使用していき、
#200前後の番手で仕上げていくとキレイに磨くことができます。
発泡スチロールに塗装する塗料はどのなものが良い?
下地剤をキレイに磨いてツルツルになったら、最後に塗装を行います。
発泡スチロールの塗料は、油性だと溶けてしまうので、
水性のもので塗装をします。
水性の塗料は、
100円ショップやホームセンターで揃えることが出来ます。
その中でも、塗料メーカー大手のカンペハピオさんから出ている水性塗料はたくさんの色数があり、使いやすいです。
塗料をそのまま使用すると、粘度(ねばり)が高く、筆のハケ目が出てしまうので、少し水を加えてサラサラにするのもポイントです。
水の量が多いと色ムラの原因になるのでご注意ください。
缶タイプやチューブタイプがあるので用途によって使い分けることが出来ます。
塗装するのにあった方が良い道具
発泡スチロールを塗装する際の道具は、
100円ショップ、ホームセンターで揃えられるものがほとんどです。
- フデやハケ
- ローラー
- バケツ
- 塗料を混ぜる用のパレット
- 吹き付けガン(さらにキレイに塗る場合)
以上、
発泡スチロールをキレイに塗るポイントでした。