発泡スチロールとプラスチック板材の組み合わせも加工します
本日は以前からお付き合いのある中島アルミ様と打ち合わせをしてきました。
取り扱うということでした。
中島アルミ様はアルミ板メインの商社で、
加工用のジグをアルミやステンレスで製作いただいたりしています。
発泡スチロール加工・造形にはかかせないプラスチック板材も取り扱って頂いたので、
発泡スチロール造形にかかせないプラスチック板材の特徴と用途をまとめます。
目次
5つのプラスチック板材・成形品の用途
プラスチックといってもさまざまな素材で用途により使い分けられています。
弊社で発泡スチロール加工・造形に使用している、
または使用予定の5つのプラスチック板材をまとめます。
アクリル素材(PMMA)の用途
企業やお店の看板が多く、熱成形で加工されます。
照明カバーやパーテーション、飛沫防止パネルもこの素材です。
発泡スチロールの造形でも、製品のモックアップで機械系の造形を行う際に、
ガラス窓を再現するのに使用しています。
アクリル素材の特徴
- 透明度が高い(全光線透過率92%)
- 耐候性に優れ、屋外使用可能
- 比重 1.19
塩化ビニル素材(PVC)の用途
看板やPOP、配管に使用されることが多く、熱成形、溶接で加工されます。
発泡スチロールを使ったパーテーションを加工した時も、アクリル板または塩ビ板を使用しています。
塩化ビニルの特徴
樹脂硬度が柔らかく、加工がしやすい
自己消化性材料
比重 1.4-1.45
ポリカーボネート(PC)の用途
鉄道部品や車両部品で使われており、波板形状の製品でよく目にする素材です。
熱成形で加工されます。
発泡スチロール造形では、あまり使用する機会はありませんでしたが、
車両や鉄道造形のパーツ用に使用できそうです。
ポリカーボネートの特徴
- 面衝撃強度に優れ、耐熱性も高い
- 絶縁性能が高い
- 比重 1.2
ポリエチレンテレフタレート(PET)の用途
POPや仕切り板、店舗ディスプレイで使用され、熱成形や打ち抜きで加工されます。
店舗ディスプレイで、置物やオブジェクトを発泡スチロール造形をしているので、
透明な部分を再現するのに使用しています。
ポリエチレンテレフタレートの特徴
- 面衝撃強度に優れ、低温強度が強い
- 透明度が高く、塩化ビニルの代替え品として使用される事が多い
- 比重 1.27-1.34
アクリルニトル・ブタジエン・スチレン(ABS)
クーラーボックスやエアロパーツ、事務機器カバーに使用され、熱成形や接着で加工されます。
エアロパーツのような複雑な成形にも適している素材なので、
発泡スチロール造形で機器のモックアップに使用できそうです。
ABSの特徴
面衝撃強度に優れ、弱電機器や自動車部品に使用される
加工性、耐衝撃性に優れ、汎用性の高い材料
表面加工も容易のため、印刷、塗装も可能
比重 1.07
以上です。
発泡スチロール造形は発泡スチロール以外にも、木材やプラスチック、
鉄などを使用する場合もあります。
ご要望に合わせて製作いたします。